わかったつもりになることを戒める。

By | 2014年12月1日

先日の日曜日。今日は2時間半ぐらい勉強しようということで子供と合意していたので、夕方勉強。

機嫌よく勉強していたのだが、算数で間違った問題の確認をしている時、説明をしていると子供がよそ見をしてごそごそしている。

 

「なんでこっちを見ねえの?」
「ん?」
「説明してるのにこっちも見ねえで、ごそごそしてるのは、なんでだ?」
「ああ…」
「なんでなんだ?」
「だってさ…」
「だってなに?」
「もうわかってるのに、めんどくさいなって」
「へえ、わかってんだ。じゃあ、なんで間違えた?」
「それはちょっと勘違い」
「そっか。じゃあ、この問題やってみ。」

 

こちらは十分にわかっていないようなので、丁寧に説明しようとしたのだが、本人は「もうわかってるってば」という気持ちらしい。そのこと自体に少しイラッとして語気が強くなりそうになりながらも、まず、わかってないことをわからせよう、と気持ちをおさえて問題を出してみることに。

見ていると、一応わかってはおり答えには到達するのだが、わかり方が不十分なために非効率なことをしている。そして非効率な部分で計算間違えをする。

 

「できたよ。」
「うん、見てみよう。どれどれ……間違ってるよ。」
「え?」
「ここ、計算間違ってる。」
「あ、計算間違いか。直す。」
「うん、まずは直せよ。」

「直したよ。」
「わかってはいたんだな。でも、計算間違いしたね。」
「うん、計算間違い。」
「でもさ、計算間違いをしにくい、もっと簡単にやれる方法があるよ。もっとちゃんとわかってれば。」
「え?そうなの?」
「かくかくしかじか…」と説明。

 

子供の表情が変わる。説明を聞いているうちにちょっと焦った顔つきになる。説明の中に、自分では気づいていなかったことが含まれていることがわかった模様。

 

「…というわけだ。さて、この説明、要らなかったか?」
「いや…よくわかってないこともあった。」
「だよなあ。いまいちわかってないってことがわかったんじゃない?」
「うん、今わかったことがあった。」

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「あのさ、俺は思うんだけど、わかってないことに気づかないヤツが一番バカになるんじゃねえかな」
「そうなのかな」
「わかってないことをわかったつもりになって舐めてると、一生わからねえだろ」
「そうかも」
「大人にもそんなやつはたくさんいる」
「へえ」
「いや、そんなやつばっかりかも知れねえ、ってそんなこたあいいや。お前、さっき舐めてたろ?」
「う、うん…」
「俺が説明しようとしているとき、わかりきったこと説明してんじゃねえよ、クソめんどくせえ、って思ったんだろ」
「いや…う、うん…」
「でも、説明聞いたら、わかってないことことがわかったわけだろ?」
「うん」
「説明聞いた方がためになったわけか?」
「うん、聞いてよかった」
「舐めんなよってことだよ」
「うん」

 

「俺はさ、お前が問題できないからって怒ったりはしないよな?」
「うん、それはわかってる」
「テストの点が悪くても怒ったことはないよな?」
「うん、怒られたことない」
「説明してることがなかなか飲み込めなくても怒らないよな?」
「うん、怒らない」
「でもな、いい気になってわかったつもりになってる、クソ舐めてるやつには怒るかも知らん」
「うん、わかった」
「本当にすっきりわかったって思うまで、わかったって思うなよ。すっきりするまで、なんで?なんで?って質問しろ。」
「うん、そうする」
「こんなのわからねえの?バカじゃない?と思われそうなことでも、ちゃんと質問できるか?」
「できる」
「よし」

 

子供は私が怒ると怖いと思っているし、実際真剣に怒る時は怖いだろう。しかし、勉強を教える時は怒らない、と自分の心に決めている。それを守っているから、子供も勉強を楽しくやっているようだ。

でも今日はちょっと怒りそうになった。姿勢の問題だからだ。勉強の中身ではなく姿勢の問題だから怒ってもいいかな、と正直思ったのだが、ぐっとこらえた。

子供の主観においては「わかってるのになんだよ、しつこいな!」ということだったわけで、「わかっていないことをわからせる」ことの方が先決だったわけだ。

 

お説教っぽいことを言ったのは余計だったかも知れない。だって、わかってないことに気づいたら素直に説明を聞いていたのだから。わかってないことがわからなかった、ということだけだし、子供に非はないとも言える。

でも、怒らないで「自分は十分わかっているのか?」を気にすることを諭せたので良しとするかな。

 

ちなみに、「教わっているのになんだその態度は!」的な考え方は一切ない。賛否はあるだろうが、そういうしつけはしていないし、するつもりもない。

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