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最近、だいたい決めている時間になると、子供の方から「勉強しよう。」と言ってくる。
たまにゲームをやっている最中に、「そろそろやるか?」と声をかけると、何らの抵抗もなく「うん、やろう。」と勉強に取りかかる。
10日前には考えられなかったことだ。
そしていつも、勉強が終わると、「勉強するの楽しいよ。」と言ってくる。
「へえ、楽しいか?」
「うん。」
「なんで?」
「わかんなかったことがわかると嬉しいよ。」
「でも、計算練習とかはかったるいんじゃない?」
「いや、ああいうのも意外と好きだよ。」
「へえ。」
「だって全問正解したいとか、早く終わらせたいとか思うのが、面白いもん」
「そうなんだ。」
「それに、決まった時間勉強するって決めたらさ、勉強するのがイヤじゃなくなったよ。」
「そう?」
「別につらいってことはなんにもないし、むしろためになってるって感じるし。」
「へえ、それはいいね。」
「それに、勉強時間以外は何やってても、文句言われないしさ!」
恐らく最後の部分が一番重要なのかも知れないが、勉強自体が楽しいというのもあながち嘘ではないようだ。
こちらとしても、「なんでこんなこともできない?」などとは思わないようにしている。出来ないのは今までほっとらかしだった親の責任だろう。私はそもそも学校には特に何も期待しておらず、出来れば社会生活の部分でマイナスがないようにしてくれれば十分、ぐらいに思っている。プラスがあればそれに越したことはないが、それも期待はしていない。勉強についても期待はない。
だから、勉強を教えてやる、という話になってからは、概ね「楽しい」という感じで勉強出来たらいいな、と考えてやっている。「強制」的な雰囲気にならないことも心がけているつもり。出来れば、小学生のうちだけでなく、その後も楽しい勉強をしてほしい。
普段は少々荒っぽく気が短いところもなくはないが、こと勉強を教える場面では出来るだけ気長に接するように心がけているし、怒らないようにしている。
楽しいコミュニケーションの一つ、ぐらいになればいい、と考えているのだ。
その結果学力もつけば儲けもんだ。